2009年4月6日月曜日

第5回 21世紀は、スーパーカーも空を飛ぶ?



 今回の写真もネットで拾いました。米国のTerrafugia社の、『Transition』(トランジション)です。本当に空を飛んだらしいです。ガソリンエンジンで車での性能は最高速104km/h燃費12.7km/リットル4名乗車で駆動方式はFF。軽飛行機での性能は時速185km/h航続距離約724km。
 1950年代に、トレーラーのように翼と尾翼部を引っ張って、飛行場へ行き、そこで組み立てて飛び立つものがありましたが、このトランジションは、折りたたんだ翼を広げるだけで、飛行場から飛び立つそうです。http://www.youtube.com/watch?v=EHXnLCIgNug&annotation_id=annotation_24416&feature=ivここで、動画が見れます。
 見た目は、スーパーカーといえるデザインではないですが、久々に夢がある車だと思いました。
 1970年代、僕の小さい頃は、ヒーローの車は、100%空を飛び、海を潜行するものでした。最近では、ウルトラマンでアルファロメオのGTをベースにしたものが、空を飛んでいましたが、実車映画のマッハ号は空を飛ぶというよりジャンプするものでした。 「21世紀のスーパーカー」は、そろそろ飛行性能も加えてもいい時代だと思うのですが、どうですか?・・・・・・・つづく。

第4回 水素内燃機エンジンがスーパーカーを救う?



 今回の写真は、またネットで拾いましたロンモータースのスコーピオンという水素とガソリンを4:6で混合してHONDAのV6エンジンをツインターボにして、450馬力、最高速320キロメートルのスーパーカーです。 
 
この車の面白いところは、水素を車載した水タンク(約11リットル)の水を電気分解して使うところです。水素ガスタンクは、高価で重いものですが、水であれば、重量は軽くてすみ、水素を多く積むことが可能です。 ところで、電気分解で出来た酸素は大気放出されているのかな?説明にはなかったので不明。
 詳細は、こちらで、http://www.ronnmotors.com/
 これからの車の動力は、ガソリンエンジンor軽油ディーゼルエンジンから、バイオエタノールエンジンorバイオディーゼルエンジンとか、それらのエンジンを使ったハイブリットエンジンや電気モーターになると思います。ではエネルギー源はどうなっていくのでしょう? 世界的に化石燃料からバイオ燃料へ移ろうとしていますが、【日本の役人組織は馬鹿ばっかしなのかE3(エタノールの混合率3%)もまだ普及していない。ヨーロッパやブラジルはE85(エタノールの混合比85%)なのに!】日本で、取り上げられるニュースは、電気自動車やハイブリッド車の話題ばっかりで、バイオ燃燃料エンジン車は、無視されているように感じます。 ホンダが本気を出せば、バイオエタノールのハイブリット車が作れ、日本の石油会社は、天ぷら油の廃油を化学的(副産物が出来きロスがある)ではなく、物理的(全量を燃料に出来き、高効率)にバイオディーゼル燃料に出来る技術がある(参照:新日本石油http://www.eneos.co.jp/company/techno/car/car_03.html)のに!
 最終は、バイオ燃料から水素燃料になって、水素を内燃機関で燃やすか、電子移動で電気を作り、動力エネルギー変える様になると思います。
 で、今回の写真の車「スコーピオン」、今のバイオ燃料みたいにガソリンを混ぜて使っている見たいに、水素を40%ガソリンと一緒にエンジンにぶち込んで燃焼させています。将来、水の電気分解からの水素100%でいけるようになったら、「おれのスーパーカー、水で走るんだぁ!」って、液体水素の燃料電池車オーナーの前で自慢しているんでしょうか?・・・・・・・つづく。

第3回 21世紀は、電気自動車の世紀?




 
今回の写真は、ネットで拾いました日産コンセプトカー「essence」とRUF「eRUFグリーンスター」です。 日本車としては、とても綺麗なクーペだったので掲載します。ジュネーブショー関係のサイトでいろいろ写真や動画が出ているので検索してみてください。
 ジュネーブショーで出展されているレーシングカーぽいスーパーカーや、写真の「essence」みたいなハイブリッドカー、RUFの「eRUFグリーンスター」のようなEVなど6リッター以上の大排気量車から電気自動車まで、時速300キロメートル以上の性能の車が出ています。 2001年以降、時速300キロメートル以上でる車は、AMG、ベントレーなどの高級セダンも可能となり、綺麗なクーペでもアストンマーチンDB9でも可能となっています。

 電気自動車の「eRUFグリーンスター」が最高速320kmも出るそうです。車重は1695kgとかなり重いですが、プロトタイプより200kg軽量化しているそうで、2010年には販売するらしいです。

 21世紀のスーパーカーのトレンドは、バイオ燃料のハイブリッドorEVor水素燃料電池EVがパワーユニットで、時速400キロメートル以上でて、燃費がリッター20km以上or電力チャージが短時間など、エコな車になりそうですね。

 エコな車は、現実として必要不可欠なもので、夢でも目標でもなく実現しなければならないものと思います。しかし、【スーパーカー=夢の車】と考えている僕としては、いまひとつ足りない感じがします。

 アストンマーチンDB9やDBSなど綺麗なクーペが、ハイブリッドになって、燃費がよく、航続距離が2000km以上なんてことになったら、新車で欲しい車No.1ですが、スーパーカーではありません、あくまで綺麗なクーペです。

 スーパーカーは、その存在が夢で、子供から大人まで「いつか手に入れて、乗りたい。」と思えるものと考えていますが、「スーパーカー=ウルフカウンタック」と、改めて僕のトラウマになっていることに気がつかされた今年のジュネーブショーだったと思います。

 21世紀のスーパーカーは、どんなデザインで、どんなエコな性能で、地べたを速く走るしか能がない車なのでしょうか?・・・・・・・つづく

第2回 スーパーカーは、括れ(くびれ)が命!











第2回目の写真は「童夢ゼロ」です。 
マルチェロ・ガンディーニのベルトーネ時代デザインしたスーパーカーのコンセプト「1BOX WEDGE SHAPE」を完全に模倣していますが、もし量販されていたら今以上の人気があったかもしれません。 そう考えると、カウンタックがコンセプトモデルで終わっていたら30年前のスーパーカーも現在のスーパースポーツカーも現れて来なかったかも?


 「ウルフカウンタック」以上に憧れる車が現れないのか?僕の好みでしかないのですが、今の車に感じられない点が「括れ(くびれ)感」だと思うのです。 「童夢ゼロ」も直線的なデザインですが、側面の上下に分けるラインから凸状に「く」の字になっていて、下側が括れています。


 カウンタックも側面のエッジから下へなだらかに括れ、ステップのラインからぎゅっと括れています。 ガンディーニの1970年前後のコンセプトカーデザインの特徴かもしれませんが、この括れがないのとあるのとでは、デザインの締まりが違います。 しかし、現在、発表されている車は、この括れが全くありません。


 今の車は、エアロダイナミックスを考慮したデザインだと思うのですが、側面が平面で、下方に軽く湾曲した感じになっています。グループCカー全盛期のサイドデザインは平面です。写真の956のように平面になっていて、ボディーの底の空気を前方から後方へ早く流れるようにしてダウンフォースを得る様にし、その際空気が側面流れないようにするため、前輪後部サイドから後輪前部サイドまで直線で結んだ形状にしています。また、側面の空気の流れがボディーの底へ流れないようにしています。この方が空気の流れがよく空気抵抗が少ないようです。 よくエアロパーツでサイドスカートがありますが、エアロダイナミックスにはあまり影響はなく、あくまでデザインらしいです。


 当然、ジャガーソブリンもサイドに括れがありますが、空気抵抗は、CD値0.37で、そんなに悪くはない。日産GT-RのCD値は、0.27で、R32の時は、0.41でした。 ボディーのデザインは、空気抵抗とダウンフォースの兼ね合いが重要で、空気抵抗を少なくするとダウンフォースが減り、ダウンフォースを多くすると空気抵抗が増えます。F-1などのフォーミラーカーは、空気抵抗が少なく見えますが、モナコなどコーナーが多いサーキットでは、CD値が1を超えるそうです。ちなみにCD値1は、ちょうどレンガのような真四角の形をしたものの空気抵抗です。  レーシングカーは、空気抵抗とダウンフォースを考えデザインされていますが、スーパーカーは、それだけではなく感動が必要になり、それ以上に必要な要素が重要です。 レーシングカーは、レースに勝つ(優勝する)ことで、評価されますが、スーパーカーの評価は?とても難しいことです。 車は、より多く売れることで評価され、メーカーにより多くの利益をもたらすことが1番です。でも、スーパーカーは、軽自動車の開発費より安く、利益率も高いですが、生産台数は1桁~2桁違います。 フェラーリの年間の総生産台数が4,000台くらいで、スズキのワゴンRが1ヶ月16,000台売っています。 スーパーカーとはいえ、憧れられるより売れて、メーカーに利益を出し、商売になることが重要で、今のランボルギーニのようにムルシェラゴが売れて、ガヤルドが売れて、LP560-4の新型が発売が出来るようになるのです。ムルシェラゴがこけていたら、アウディは、ガヤルドの計画自体を白紙するつもりだったようです。 今、成功している21世紀のスーパーカーは、ガヤルドなのかもしれません。 でも、21世紀のスーパーカーは、公道を走るレーシングカーぽい性能とデザインのよく売れる車でいいのでしょうか?・・・・・・・つづく。

第1回 1970年代のスーパーカー




 このブログは、不定期に更新します。気が向いたら読んでみてください。 


 第一回目の写真は、一昨年インテックス大阪で、やっていたイベントでの1枚、いわずと知れた本物の「ウルフカウンタック」です。 大阪のフォルムでレストアされたものだったと思います。とてもきっちりとした出来で、アニバーサリーなどと造りが違うほどでした。  


 これから、書いていきたい「21世紀のスーパーカー」の原点の車が、この「ウルフカウンタック」です。 【今から30年前、僕が、小学3年生の正月にタミヤのラジコンカー「ブラックカウンタック競技用スペシャル」を造りました。とてもかっこよく、がんがん走らせ、ボディーがぼろぼろになっていました。 最終的には軽量化のため、タミヤのフェアレディー280Z(ポリカーボネット)に変更し、その当時作ったカウンタックボディー2個は破棄してしまい、惜しい思いをしていました。3年位前ヤフオクで白と黒のボディーをゲットし、未製作で現在保管中です。】


 30年前、巷がスーパーカーブームで、車好きは、ランボルギーニ、フェラーリ、マセラティー、ポルシェと時速300キロ以上とカタログデータでうたっている車をスーパーカーと認識していたと思います。今のようにカー雑誌社が、試乗車を借りてテストできる時代でもなかったようで、本当に時速300キロ出るかどうかなど関係なく、スーパーカーは、そのスタイリングが重要で、ウエッジシェイプ、ミッドシップ、V12気筒orTURBOエンジンが仁義だったと思います。


 1970年から39年経った2009年、21世紀になって9年目の現在、スーパーカーは、どんな進化をしたでしょう?


 今年のジュネーブモーターショーでイタルデザイン『Namir』(0-100km/h加速3.5秒、最高速300km/h超、燃費39km/リットルのハイブリッドスポーツのコンセプトカー:右上の写真)を発表していました。が、今の小学3年生がその車を見て、30年後に憧れた車として記憶に残っているでしょうか?


 性能は、年々向上し、日産GT-RspecVやパガーニゾンタR、ランボルギーニ・ムルシエラゴLP 670-4スーパーヴェローチェなど今年すごい車が出ましたが、あくまで、レーシングカーを街乗りも出来るようにしたスーパースポーツカーです。  僕は、性能は日産GT-Rの足元にも及ばない「ウルフカウンタック」を30年経った現在も憧れ、未だに超えるスーパーカーは現れてくれません。


 なぜなんでしょうか?・・・・・・・つづく。